104(都市)裏プロジェクトが発足!

2018年より、教育8号館裏の裏庭で里草原植物の保全管理を行いながら

学生の憩いの場を創出しようという104(都市)裏プロジェクトが発足しました!

104裏プロジェクトとは?

104裏プロジェクトとは、教育8号館裏のオープンスペースを単に放棄することではなく、適切に人との関わりをもたせることによって生まれる里山生物の多様性を保全することです。

 

8号館裏の植生は江戸時代から続く貧栄養型の植生であり、生物多様性の高い貴重な場所です。かつては里地として利用され、植生が維持されていました。現代では横国のマスタープランで、定期的な草刈りが望ましいとされていますが、利用の放棄や維持・管理にコストがかかる等の問題があります。

 

そのため、私たちは教育8号館裏を学生の集まる場所にすることで、この草原特有の生態系を持続的に保全しようと考えました。

 2016に作成された横浜国立大学キャンパスマスタープランでは、教育8号館の裏庭は背の低いトダシバなどの里山生物を維持するための場所とだけ記されていました。しかし、それらの草原を維持することの困難さから、該当地にベンチや屋台などを設け、学生の脚で踏んでもらうことで踏圧を促進し、目指すべき植生を維持しようという発想に至りました。本プロジェクトでは、学生の集まることのできる場所を作ることはあくまで手段でしかなく、本来の目的は目標とされる植生の維持であるということをここに明記しておきます。

今後はベンチや屋台の設置に向けて、木材の調達・設計・施工を行っていこうと思っています。

 

 

 

 

また、それと並行して該当地の植生調査を行っています。定期的なモニタリングをすることで、植生の動態を解析し適切な管理の手法を行っていくために非常に重要な過程です。

 

また、このモニタリングを通して8号館裏の植生図鑑の作成を行っています。